お灸をすえるという愚行
- 2007/08/23
- 07:13
参院選において、自民党にお灸をすえるという訳のわからない論調が盛んであったと思います。
前回の衆議院選挙で、自民党は大勝しました。
国民は自らの手でそれを選択したわけですね。
前回選挙の争点は、郵政民営化という非常にわかりやすいもので、多くの国民はそれに賛成し投票したことになります。
当然、小選挙区においてそれぞれの候補者は政権公約を掲げ自己の主張を訴えて歩いたことでしょう。
議員に当選された候補者の政治行動が悪ければ、次の衆院選で投票しなければ良い。
他の候補と比べ、自分の意見に近い候補者に投票すべきでしょう。
参議院選挙においても同様です。
選挙は単なる人気投票ではありません。
国民が自分の手で、政治参加できる数少ない機会であります。
ところで、自民党の暴走を止めるというのはどのような意味があるのでしょう。
強行採決が多かったから? おかしいでしょう。
当然、議会は多数決ですので多くの議席を持つ政党の意見が反映されます。
それが、政権公約の意味であり、政党や政治家の有権者の対する責任です。
少数政党の意見を聞かなくてはならない?それもおかしいことですね。
国民として、その意見を自分が選択しなかったわけでしょうからそんな意見を反映する意味はありませんし、望まない意見であるかもしれません。
また、それをしていたなら時間を浪費するだけで、法律は穴だらけの意味がない物になってしまいます。
最初から意見が違い正反対とも言える対立の場合、意見調整など出来るはずがありません。
ただし、少数政党に意見を聞く耳を持たないといけないでしょうし、それが良い意見であれば取り入れるべきでしょう。
それは全て、国会の議事録に記録され、後日の検証にも役立ちます。
しかし、国会の審議拒否をしているだけでは意見を反映することなど出来ません。
ただ単に、国会を混迷に落としいれ大切な時間を浪費させているだけです。
それでは、国会の意味が全くなくなってしまいます。
選挙区においては、候補者が少ないですから、意見が全て合致する候補者を選ぶことは難しいでしょうが、非拘束名簿制になっていますので比例区においてはそれがある程度可能です。
当然、議員は選んでくれた選挙民に対する責任があります。それは、国会において政権公約に基づく行動をとる責任です。
それをすると否定させるなんて、何かおかしいと思いませんか?
選挙は自分の意見を反映させる大切な機会です。
ここにトップ当選された民主党横峯良郎の発言を引用させていただきます。
「年金なんかみんな言えばいいんですよ。みんな65歳以上の人が言って、はい私納めてましたと、納めてなくても言ってもいいと思います。言ってもいい」
「無駄遣いをやめる。高知の予算もいらない、これだけ何でもそろっているのだから、何も作らなくてよい。それを年金や児童手当にばらまきましょうや」
「週刊誌に報じられた過去の軽率な行動については、反省するところもあり、家族からも叱責(しっせき)を受けました。今後は投票していただいた方の期待をしっかりと胸に刻み、襟を正していく所存です。お騒がせして申し訳ありませんでした」
お灸は誰にすえられたのでしょう?