第1341回 ドイツのエゴイズム 仏銀の苦悩
- 2011/12/15
- 04:56
■三橋貴明氏との対談本 大恐慌情報の虚(ウソ)と実(マコト)
品切れ続出、問屋在庫も僅少
http://tinyurl.com/6mb2lq8 (アマゾン)
http://is.gd/VisfEM (楽天)
http://www.junkudo.co.jp/detail.jsp?ISBN=9784828416540 (丸善ジュンク堂)
■チャンネル桜 経済討論
http://www.nicovideo.jp/watch/1322880328 (ニコニコ)
http://www.youtube.com/watch?v=ZvKdsfKPduA&feature=channel_video_title (YouTube)
■【渡邉哲也】ユーロ崩壊が始まった!?世界経済と円高の行方[桜H23/10/31]
http://www.youtube.com/watch?v=F42dGDytZpY
■今日の国内市況:株式は続落、債券は続伸-ユーロ11カ月ぶり安値圏
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LW6PV21A1I4H01.html
東京株式相場は続落。メルケル独首相の欧州安定化メカニズム(ESM)をめぐる発言を材料に為替市場でユーロ安・円高が進み、業績懸念から電機や輸送用機器、機械など輸出関連株が安い。米金融当局が一段の金融緩和に言及しなかったこともマイナス要因。午後に入り一時急落したオリンパスは、訂正有価証券報告書の提出を受けて下げ渋った。
TOPIXの終値は前日比3.73ポイント(0.5%)安の736.98、日経平均株価は同33円68銭(0.4%)安の8519円13銭。
メルケル独首相は13日、欧州の恒久的救済基金のESMの規模は5000億ユーロ(51兆円)を上限とする計画に変更はないと、自身が率いる連立政権の議員らに伝えた。事情に詳しい当局者2人が明らかにした。欧州情勢の先行き懸念から、為替市場ではユーロ売り圧力が強まり、東京時間14日早朝に一時1ユーロ=101円47銭と、約2カ月半ぶりのユーロ安・円高水準となった。
採算悪化への懸念で、東証1部売買代金上位ではホンダやコマツ、ソニー、ファナックなど輸出関連株に朝方から売りが先行した。
また、米国では13日、連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、会合終了後に声明を発表した。世界の景気は減速しているものの、米国の景気は拡大を維持しているとの見解を示し、借り入れコスト引き下げに向けた新たな措置には踏み切らなかった。
■グローバル・ストックマーケット・サマリー【アジア・太平洋編】
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LW73HD1A74E901.html
香港株式相場は5営業日続落。米連邦準備制度理事会(FRB)が13日の連邦公開市場委員会(FOMC)で成長促進のための新たな措置を打ち出さなかったことや、11月の米小売売上高が5カ月ぶりの低い伸びにとどまったことが嫌気された。
米ウォルマート・ストアーズなど小売企業に玩具や衣料品を納入するリー・アンド・フォン(利豊、494 HK)は3.9%安。同社は売上高の半分余りを米市場で稼いでいる。北米での収入が全体の5分の1を占める英銀HSBCホールディングス(5 HK)は1.8%下げた。不動産開発の恒大地産集団(3333 HK)は3.9%安。同社の11月の住宅契約販売が前年同月比86%減少した。
緑森集団(グリーンハート・グループ、94 HK)は一時40%安と大幅な下げ。結局26%安で引けた。同社の親会社である造林会社のサイノフォレストが自社の社債についてデフォルト(債務不履行)通知を受け取る見込みであることを明らかにした。
ハンセン指数は前日比92.74ポイント(0.5%)安の18354.43と、11月30日以来の安値で引けた。ハンセン中国企業株(H株)指数は同0.7%安の9888.15。
中国株式相場は5営業日続落。上海総合指数が2年9カ月ぶりの安値となった。中国の景気先行指数の低下で景気が一段と減速することが示唆されたことや、14日閉幕した中央経済工作会議で不動産価格押し下げに向けた措置の継続が示されたことが背景。
セメントメーカーの安徽海螺水泥(600585 CH)は3.4%安。同業の甘肅祁連山水泥集団(600720 CH)は2.2%安。中国アルミ(チャルコ、601600 CH)は3%下げた。
時価総額で中国2位の不動産開発会社、保利房地産集団(600048 CH)は2.1%値下がり。首位の万科企業(000002 CH)は1%安。新華社通信によれば、中央経済工作会議は当局が不動産価格の抑制策を来年、断固実施する方針を確認した。
精熙投資管理の王征最高投資責任者(CIO)は、「当局には来年、経済成長を積極的に押し上げるための大きな計画はないようだ。市場はやや失望している」と指摘。「中国の成長の2大けん引役である輸出と投資は依然として鈍化している。相場の底は近いとはいえない」と述べた。
■12月14日の欧州マーケットサマリー:株は反落、独長期債が上昇
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LW7GWC0J1H7W01.html
14日の欧州株式相場は反落。ストックス欧州600指数は2週間ぶり安値に下落した。米連邦準備制度理事会(FRB)が前日開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で追加の景気刺激策を講じなかったことが材料視された。
英・オーストラリア系のリオ・ティントやカザフスタンのユーラシアン・ナチュラル・リソーシズ(ENRC)を中心に鉱山株が売られた。コンピューターサービスを手掛ける英・オランダ系のロジカは16%安。通期売上高の伸び率見通しを下方修正し、これが嫌気された。高級車メーカーの独BMWに加え、アウディ部門を持つ独フォルクスワーゲン(VW)など自動車株も下げた。
ストックス欧州600指数は前日比2.1%安の232.44で終了。FOMCはいわゆる量的緩和第3弾の実施は示唆しなかった。ユーロ圏の債務危機は域内の経済規模の大きな国にまで波及しており、同指数は年初来で16%下げている。
PFAペンションのシニアストラテジスト、ウィトルド・バーク氏(コペンハーゲン在勤)は「量的緩和第3弾を実施しないFOMCに下げて反応した米国株に欧州株も追随している」と指摘し、「政策当局のほか、当局間の違いに高い注目が集まっている」と付け加えた。
14日の欧州債市場でドイツ長期債が上昇。30年債利回りは過去最低を記録した。ユーロ圏各国政府が債務危機封じ込めで十分な措置を講じていないとの懸念の高まりを背景に、比較的安全とされる独国債の需要が強まった。
独10年債利回りは3週間ぶりの低水準となった。メルケル独首相はこの日、危機に対する安易で早急な解決策はないと語った。独2年債はほぼ変わらず。同国政府は同日実施した入札で、2年債を41億8000万ユーロ発行。利回りは過去最低だった。
イタリア5年債は上げが帳消しとなった。同国政府がこの日実施した5年債入札で、利回りはユーロ導入来の最高となった。
ノルデア銀行(コペンハーゲン)のチーフアナリスト、ニールズ・フロム氏は「市場は極めて神経質で、総じてリスクを回避する状態となっている」と述べ、「銀行業界に対する不安が根強く、欧州中央銀行(ECB)と欧州連合(EU)が先週講じた措置が機能するかどうかについても懸念が続いている。ドイツ国債には需要がある」と続けた。
詳報と解説はメルマガで
渡邉哲也の今世界で何が起きているのか
http://foomii.com/00049