第1604回 予算問題
- 2012/12/19
- 08:07
★12月24日に 日本経済の復活術 アップルVSサムスンから読み解く日本企業の戦略 (オークラNEXT新書) [新書] が発売となります。
http://blogs.yahoo.co.jp/daitojimari/66093365.html
★米国の財政の崖問題 オバマの姿勢は強硬であり、なかなか和解に至らない。この前提には、大統領選の勝利だけでなく、共和党の富裕層優先の政策への国民の不満があり、オバマを支持する声が強いのも、強硬姿勢をつらぬかせる要因となっている。 そこで、下院議長は富裕層増税を容認する第二案を出してきた。これにより、合意に至る可能性が若干上がったことになる。
★日本の輸出企業の株価が上昇 政権交代効果といえるが、円安と産業政策への期待が高まっているといえるだろう。本来、今頃には来年度の予算案は完成に近い状態になっていなくてはならない。続きは■渡邉哲也の今世界で何が起きているのか http://foomii.com/00049
■オバマ米大統領、ベイナー下院議長の代替案を拒否-報道官
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MF8KS36TTDTM01.html
■米下院議長:財政協議で「第2案」推進へ-交渉は継続
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MF8GDN6TTDSC01.html
ベイナー米下院議長はオバマ大統領との財政協議を継続しながら、年収100万ドル(約8400万円)を超える世帯への増税を含む「第2案」を推し進める考えを明らかにした。
■S&P:格下げの可能性ある発行体数、2年半ぶり高水準
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MF7HNO6K510201.html
★昨日の市況★
■今日の国内市況(12月18日):株式、債券、為替市場
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MF7U9F6JTSEB01.html
●日本株は金融中心続伸、新政権の政策期待-米財政協議の進展観測も
東京株式相場は続伸。自民党次期政権による金融・経済政策への期待感が強く、アナリストの強気判断も加わった銀行株をはじめ、証券、その他金融など金融株が総じて買われた。防災・減災需要期待のある建設株も高く、米国の財政協議の進展観測が広がったことで、輸送用機器や機械など輸出関連株も上げた。
TOPIXの終値は前日比9.01ポイント(1.1%)高の816.85と5連騰、日経平均株価は94円13銭(1%)高の9923円1銭と続伸。両指数はともに6月を底値とした戻り相場の高値を連日で更新した。
●円じり安、日銀の緩和強化観測で-白川総裁と安倍自民総裁が会談
東京外国為替市場では円がじり安。日本銀行の白川方明総裁が自民党の安倍晋三総裁と会談したのを受けて、金融緩和強化観測が一段と強まった。
ドル・円相場はドル=83円後半で東京市場を迎えた後、徐々にドル買い・円売りが優勢となり、正午過ぎには84円08銭まで円安が進行。ユーロ・円相場も1ユーロ=110円前半から一時110円75銭まで円売りが進んだ。
■グローバル・ストックマーケット・サマリー【アジア・太平洋編】
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MF85JP1A1I4H01.html
【香港株式市況】
香港株式 市場では、ハンセン指数が続落。中国政府が不動産抑制策を強化するとの観測から不動産銘柄が下落した。米保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)がAIAグループ 株の売却を発表したことで、AIAも値下がりした。
ハンセン指数 は前日比18.88ポイント(0.1%)安の22494.73で終了。一時は0.3%上昇する場面もあった。ハンセン中国企業株(H株)指数は同0.1%高の11301.72で引けた。
【中国株式市況】
中国株式 市場で、上海総合指数は小幅上昇。ただ、同指数のバリュエーション(株価評価)が5カ月ぶり高水準となったほか、テクニカル指標が買われ過ぎを示したことから、不動産株など下落した銘柄も多かった。
上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動している上海総合指数 は、前日比2.12ポイント(0.1%)高の2162.46で終了。上海、深?両証取のA株に連動しているCSI300指数 は同0.1%高の2368.12。
■12月18日の海外株式・債券・為替・商品市場
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MF8XEU0D9L3501.html
◎NY外為:ユーロ上昇、対ドル7カ月ぶり高値-財政交渉で合意観測
18日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで上昇。一時約7か月ぶり高値まで上げた。米国の「財政の崖」回避交渉で合意が成立するとの観測が広がっている。
ニューヨーク時間午後3時35分、ユーロは対ドルで0.4%上昇して1ユーロ=1.3228ドル。一時は5月2日以来の高値をつけた。ユーロは対円で0.8%上げて1ユーロ=111円32銭。円は対ドルで0.4%安の1ドル=84円21銭。前日は一時、2011年4月12日以来の安値まで売り込まれた。
◎米国株:続伸、S&P500種は2カ月ぶり高値-財政協議合意を楽観
米株式相場 は続伸。S&P500種株価指数は2カ月ぶり高値を付けた。オバマ大統領議会共和党の財政協議が進展しているとの見方から買いが続いた。
ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定集計によると、S&P500種株価指数は前日比1.2%高の1446.79で終了。ダウ工業株30種平均は115.57ドル(0.9%)上昇の13350.96ドルで終えた。
◎欧州株:4日ぶり上昇、米財政協議の進展期待-BHPや銀行株高い
18日の欧州株式 相場は4営業日ぶりに上昇。オバマ米大統領が増税に対する姿勢を変更したことから、民主党と共和党が財政協議で妥協するとの期待が高まった。
鉱山株に買いが入り、英豪系BHPビリトンは1.2%上げた。中国の当局者が来年の成長率目標を今年と同じ7.5%に設定したと伝えられたことが手掛かり。銀行株も買われ、スペインのサンタデール銀行は2.2%、スイスのUBSは1.9%それぞれ上昇。一方で、減配を明らかにしたスウェーデンの投資会社ラトスは5.1%の大幅安。
ストックス欧州600指数 は前日比0.5%高の280.46で引けた。年初来では15%上げている。このまま年末を迎えれば、年間ベースでは2010年以来で初めてのプラスとなる。
◎欧州債:スペイン債は上昇、今年最後の入札を好感-ドイツ債は軟調
18日の欧州債市場ではスペイン国債が上昇し、2年債利回り は2週間ぶり低水準に近付いた。この日行われた35億2000万ユーロ相当の証券入札で借入コストが低下したことが手掛かり。
スペイン5年債利回りはほぼ3週間ぶりの大幅低下となった。今年最後の入札で、発行額は目標上限に達した。イタリア10年債は3日続伸。同国の上院で2013年予算案の審議が始まった。ドイツ10年債利回り は2週間ぶり高水準に達した。19日に発表される12月のドイツ景況感指数は低下すると、エコノミストらは見込んでいる。
ロンドン時間午後4時40分現在、スペイン2年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.86%。13日には2.84%まで下げ、4日以来の最低を付けた。同国債(表面利率3.3%、2014年10月償還)価格はこの日、 0.075上げ100.785となった。スペイン5年債利回りは18bp低下し4.08%。先月28日以降で最大となる19bp低下する場面もあった。
ドイツ10年債利回りは前日比4bp上げ1.42%。これは4日以来の高水準。